野球やサッカーなどのスポーツ名門校として全国に知られているのが船橋市立船橋高校(千葉県船橋市市場4丁目)だ. 市立船橋高校の最寄り駅は,JR総武線(各駅停車)東船橋駅から徒歩約10分,船橋駅から徒歩約13分ほどになる.
市立船橋高校近くには,千葉県内屈指の進学校として有名な千葉県立船橋高校(千葉県船橋市東船橋6丁目)があり,校名が似ていることから船橋市立船橋高校を略称「市船(イチフナ)」,千葉県立船橋高校を略称「県船(ケンフナ)」または「船高(フナコウ)」と呼ぶことが多い.
市立船橋高校には,普通科,商業科,体育科の3学科が設置され,1学年約400名,全校生約1200名の規模学校となっている. 数多くのプロ野球選手やプロサッカー選手が体育科などから輩出されている. また,バレーボールや陸上競技,体操競技,バスケットボールも強い. さらに,文化活動の吹奏楽(ヨサコイ)も全国的に有名になっている.
▼1945年ごろの船橋市立船橋高校(左). ▼1961年ごろの市立船橋高校(右).
戦後の高度経済成長期から,首都東京のベッドタウン都市として船橋市をはじめ,習志野市,松戸市,柏市などが急激に発展し,人口も爆発的に増加する. 戦後のベビーブームに生まれた団塊の世代が中学を卒業する1960年(昭和35年)ごろから,高校への進学者が急増する. 当時の中学卒業者の高校進学率は 50% を超え,公立校や私立校の定員数は追いつかず,大量の中学浪人が出て社会問題化していた.
▼1988年ごろの船橋市立船橋高校(左). ▼1915年ごろの市立船橋高校(右).
千葉県などが設置する県立高校は,農村部も含めて地理的要因を重視して学校配置をおこなうため,限られた予算の中で希望する場所に県立高校を建設することができなかった. そこで,首都東京に近い都市部の船橋市などの自治体では,自ら市立高校を建設することになる.
中学校も生徒も,「行きたい学校を目指す」のではなく,「行ける学校に行く」という状況だった. 市立船橋高校も,船橋市内に居住していなければ普通科は受験はできない(現在は,商業科と体育科は千葉県内全域から受験が可能).
船橋市の市立船橋高校も,普通科2学級,商業科2学級の設置(現在は,普通科,商業科,体育科)を千葉県に申請し,1956年(昭和31年)に設置認可を得た. そして,1957年(昭和32年)4月6日(土)に開校式がおこなわれた. 当初の校舎は,現在の総武病院あたりにあった木造施設を利用していたものと思われる.
そして,1958年(昭和33年)に現在の場所に新校舎が完成し移転した. 創立記念日は1月16日となっている. 正面玄関(北口)近くの第3体育館もその時に建設されたものだった. 近年は,鉄棒やマットなど体操競技用具が設置され,主に体操部が使用していた.
市立船橋高校はスポーツ名門校ということもあり,3つの体育館とセミナーハウス(習友館)がある. 第1体育館(4629m2)は主にバレーボール部やバスケットボール部,中2階はボクシング部,レスリング部練習場. 第2体育館(4559m2) 1階は柔道場や剣道場,2階は体操部やバドミントン部,3階は演劇部練習場. セミナーハウス(習友館,973m2)の1階はミーティングルーム,2階は男女別の大浴場と部活動の合宿に使える畳の部屋となっている.
だが,第3体育館(1576m2)の構造耐震指標(Is値)は 0.25 (最低 0.7以上必要)しかなく,倒壊の可能性もあると診断されていた. 診断された2009年以後は,第3体育館はほとんど使われていなかった.
その,第3体育館は解体され,同じ場所へ新しい(仮称)第3体育館を建設している. 船橋市内の公立学校の耐震工事としては,最後の大型工事となる. 2016年1月から新築工事に着手し,2017年12月末には完成する予定だ.
では,新第3体育館はどのような施設になるのだろうか...続きを読む
市立船橋高校近くには,千葉県内屈指の進学校として有名な千葉県立船橋高校(千葉県船橋市東船橋6丁目)があり,校名が似ていることから船橋市立船橋高校を略称「市船(イチフナ)」,千葉県立船橋高校を略称「県船(ケンフナ)」または「船高(フナコウ)」と呼ぶことが多い.
市立船橋高校には,普通科,商業科,体育科の3学科が設置され,1学年約400名,全校生約1200名の規模学校となっている. 数多くのプロ野球選手やプロサッカー選手が体育科などから輩出されている. また,バレーボールや陸上競技,体操競技,バスケットボールも強い. さらに,文化活動の吹奏楽(ヨサコイ)も全国的に有名になっている.
▼1945年ごろの船橋市立船橋高校(左). ▼1961年ごろの市立船橋高校(右).
戦後の高度経済成長期から,首都東京のベッドタウン都市として船橋市をはじめ,習志野市,松戸市,柏市などが急激に発展し,人口も爆発的に増加する. 戦後のベビーブームに生まれた団塊の世代が中学を卒業する1960年(昭和35年)ごろから,高校への進学者が急増する. 当時の中学卒業者の高校進学率は 50% を超え,公立校や私立校の定員数は追いつかず,大量の中学浪人が出て社会問題化していた.
▼1988年ごろの船橋市立船橋高校(左). ▼1915年ごろの市立船橋高校(右).
千葉県などが設置する県立高校は,農村部も含めて地理的要因を重視して学校配置をおこなうため,限られた予算の中で希望する場所に県立高校を建設することができなかった. そこで,首都東京に近い都市部の船橋市などの自治体では,自ら市立高校を建設することになる.
中学校も生徒も,「行きたい学校を目指す」のではなく,「行ける学校に行く」という状況だった. 市立船橋高校も,船橋市内に居住していなければ普通科は受験はできない(現在は,商業科と体育科は千葉県内全域から受験が可能).
船橋市の市立船橋高校も,普通科2学級,商業科2学級の設置(現在は,普通科,商業科,体育科)を千葉県に申請し,1956年(昭和31年)に設置認可を得た. そして,1957年(昭和32年)4月6日(土)に開校式がおこなわれた. 当初の校舎は,現在の総武病院あたりにあった木造施設を利用していたものと思われる.
そして,1958年(昭和33年)に現在の場所に新校舎が完成し移転した. 創立記念日は1月16日となっている. 正面玄関(北口)近くの第3体育館もその時に建設されたものだった. 近年は,鉄棒やマットなど体操競技用具が設置され,主に体操部が使用していた.
市立船橋高校はスポーツ名門校ということもあり,3つの体育館とセミナーハウス(習友館)がある. 第1体育館(4629m2)は主にバレーボール部やバスケットボール部,中2階はボクシング部,レスリング部練習場. 第2体育館(4559m2) 1階は柔道場や剣道場,2階は体操部やバドミントン部,3階は演劇部練習場. セミナーハウス(習友館,973m2)の1階はミーティングルーム,2階は男女別の大浴場と部活動の合宿に使える畳の部屋となっている.
だが,第3体育館(1576m2)の構造耐震指標(Is値)は 0.25 (最低 0.7以上必要)しかなく,倒壊の可能性もあると診断されていた. 診断された2009年以後は,第3体育館はほとんど使われていなかった.
その,第3体育館は解体され,同じ場所へ新しい(仮称)第3体育館を建設している. 船橋市内の公立学校の耐震工事としては,最後の大型工事となる. 2016年1月から新築工事に着手し,2017年12月末には完成する予定だ.
では,新第3体育館はどのような施設になるのだろうか...続きを読む