JR京葉線は,東京駅から蘇我駅までの湾湾岸沿い 43.0km を結ぶ鉄道路線だが,そのほとんどが高架橋となっている. その京葉線とほぼ平行しているのが,首都東京と千葉県主要都市を結ぶ国道357号(通称,東京湾岸道路)と高架橋の有料道路東関東自動車道となる.
▼左側が国道357号(東京湾岸道路)と,高架橋の東関東自動車道. ▼右側がJR京葉線の高架橋.
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JR京葉線JR武蔵野線は,貨物線として計画されたものだったが,旅客用にも転用された. そのJR京葉線北側に,25m-30m ほどの土地が空き地や駐車場として利用されている. 千葉県まちづくり公社に貸し付けされ,周辺の企業などの駐車場として利用していた. もともとは,JR京葉線の複々線化用の予備地(3万7265m2)として千葉企業庁が確保していたものだった.
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1978年に千葉県企業庁と当時の鉄建公団との間で,複々線用地が必要となるまで,千葉県企業庁が用地を確保するという覚書によって保有していた. だが,運輸政策審議会(現,国土交通省交通政策審議会)の答申に,京葉線の複々線化は盛り込まれなかったことから,複々線用地確保の覚書は破棄されていた.
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千葉県企業庁の解体もあり,JR東日本にこの土地を購入する意思があるのかを打診したが,必要なしとの回答であったため,つぎの売却先を検討していた.
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その複々線化予備地を引き取ったのが,国土交通省(通称,国交省)だった. 国道357号(東京湾岸道路)は,船橋市若松交差点付近から市川市二俣交差点付近間にかけて慢性的な渋滞となっている.
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特に,船橋市(一部習志野市)若松交差点付近は,慢性的に渋滞が発生して,国道における渋滞損失時間は千葉県内ワースト3位という状況となっている.
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国土交通省は,その複々線化予備地を使い,東京方面の斜線を増やす計画だ. 2012年度には,国道357号脇に通信用光ファイバ線などを収容する電線共同溝(C.C.BOX)を,京葉線側に20mほど移動させる工事をおこなっていた...続きを読む