日本の厚生労働省と日本歯科医師会は,8020運動(ハチマルニイマル運動)を推進している. 「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動となる. 20本あれば,食生活はほぼ満足できると言われている. だが,8020運動を開始した1989年(平成元年)当時,すでに長寿社会であったものの,80歳で7本という状況で,先進国の中では最低ランクだった. この時すでに,北欧スウェーデン王国では,80歳で20本となっていた.
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1989年(平成元年)の「80歳で20本の歯」の80歳-84歳の率は 7%. その後,2005年度(平成17年度)が 21%. 2011年度(平成23年度) 28%(80歳では 38.3%)の人が達成している. すべての年齢層で,保有する歯数は年ねん増加しているが,現在20本以上保有する年齢は平均69歳となっている.
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8020運動を達成するためには,歯磨き方法など毎日の手入れが重要だ. だが日本人の場合,歯磨き方の改善やフッ素だけでは,スエーデン王国のような80歳で20本は達成できないのではないのではないかといった推測もある. 日本人は,極端に歯並びが悪いからだ. 歯並び咬み合わせが悪いと,虫歯や歯周病になりやすくなる. また,歯並びが悪いことから,コンプレックスを隠そうと無意識のうちに手を口にもっていってしまい,姿勢や顔つきも悪くなる. 特に,海外から日本へきた欧米人旅行者から見ると,日本人の歯並びの悪さには不快を感じているようだ.
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東幹久,高岡早紀などが出演したテレビCM「芸能人は歯が命」(アパガード美白歯磨)で言われるほど,芸能人(有名人)の歯並びは重要だ. 2004年当時CM出演本数ナンバーワンだった女優の長谷川京子も,虫歯が写真にバッチリ写ったことが話題になり,虫歯予防ガムポスカムのCMを降板している. また,女性歌手の島谷ひとみも,差し歯であることが消費者から指摘されCMを降板している. 歯並びが悪いと,どうしても下品に見えてしまう.
歯並びが悪いことで有名だった,女性タレントのイモトアヤコ. 今は,差し歯(またはインプラント)になっている.
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では,なぜ日本人の歯並びは悪いのだろうか...続きを読む