サラリーマンの平均小遣い額は,1991年に月額7万6000円(昼食代も含む)だったものが,2005年には約 4万円となり,2013年には 3万8457円と,1991年のほぼ半分となっている. また,子どものいる家庭では,「夫がフルタイム,妻がパートタイム」の夫婦が多いが,特に若年層においては共働き率が上昇し続けている. 最近においては,「妻がパートタイム,夫もパートタイム」といった夫婦も増えている.
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益ます生活が苦しくなるばかりだが,時間がない共働き家庭にとって,手間がかからず長期間保存できる冷凍食品は今や無くてはならない存在となっている. 電子レンジで解凍するだけで食べられる冷凍食品は,忙しい家庭には魅力的だ. 生鮮野菜などの買い物ができる時間に帰宅できない場合もあるため,ネットスーパーや生協での食品購入も増えている.
20150814_船橋市日の出2_ニチレイフーズ工場_船橋工場_1443_DSC0418720150814_船橋市日の出2_ニチレイフーズ工場_船橋工場_1443_DSC04189
冷凍食品メーカーのシェアランキングを見ると,1位:ニチレイ(日本冷蔵),2位:マルハニチロHD,3位:テーブルマーク,4位:味の素冷凍食品,5位:日本水産となっている. その冷凍食品大手のニチレイ≪2871.T1≫の冷凍食品部門が,千葉県船橋市のニチレイフーズ船橋工場(船橋市日の出2丁目と船橋市高瀬町)だ.
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ニチレイフーズは,1961年(昭和36年)に設立され,日本冷蔵(株)船橋食品工場として魚肉ハム,ソーセージなど非冷凍食品の生産から始まった. 1972年から本格的な冷凍食品工場としてシュウマイやギョウザの生産を開始. 1988年には工場を増設し米飯類の生産を開始する. 現在船橋第1工場は,米飯(チャーハンなど) 6ライン,焼きおにぎり 1ライン,船橋第2工場(2014年稼働)は,ハンバーグ 1ライン,フライ 1ライン,シュウマイ 1ラインとなり,年間 5万3000t もの冷凍食品を生産する工場となっている.
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このように,冷凍食品の売り上げが増加する中,ニチレイグループは冷凍食品事業に積極的な投資を続けている. 米飯ラインの増設に29億円を投資,千葉県船橋市高瀬町の食品コンビナート内の船橋第2工場の新設に 62億円を投資した.
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さらに,船橋第1工場内に巨大な施設を建設している...続きを読む