毎日,記録的な暑い日が続いている. このような暑い日には,前日の風呂の水などを玄関前の道や庭先などに水を撒く姿がみられた.
▼東京都千代田区丸の内.
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この古い風習は,江戸時代より行われている伝統文化で,「打ち水」といわれる. だが最近は,エアコンの普及などから,この風習はほとんど見られない.
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打ち水は,撒いた水が蒸発する際に大気中の熱を奪う気化熱によって,体感温度が1度から2度くらい下がる. この温度差によって,わずかではあるが風を引き起こすことがわかっている. また,道路などのホコリを抑える効果もある.
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郊外に比べ,人口が集中する都市部ほど気温が高く,夜間でも温度が下がらない. いわゆるヒートアイランド現象だが,寝ている間に熱中症(脱水症)になるという問題もおきている.
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この忘れられた日本の伝統文化の考え方を復活させようと,大丸有エリア(大手町+丸の内+有楽町の地域) 5箇所で打ち水のイベントがおこなわれた. それが,打ち水プロジェクトだ.
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打ち水程度では大丸有エリアの温度を下げることはできないが,「気温を下げる節水意識や水を大切にする意識の啓発」の意味合いがある.
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日本の金融の中心地東京丸の内でも,夏祭りのイベントのひとつとして,丸の内de打ち水が東京駅前の行幸通り(東京都千代田区丸の内1丁目)で2015年7月24日夕方に開催された. 打ち水には,ビルの排水を浄化した中水 800リットルが使用されている...続きを読む