コインロッカー持ち主不明の黄色いスーツケースを開けた作業員は悲鳴を上げた. 2015年5月31日(日),JR東京駅でのことだった. 「スーツケースの中に,のようなものが見える」と近くの交番に通報があったのだ. 2015年5月31日(日)9:00 ごろだった.
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東京駅は,プラットフォームの数が日本一多い巨大な駅だが,1階と地下1階で約50カ所,計4000個以上のコインロッカーがある. 山手線下の丸の内南口改札前の19号コインロッカーに,鍵をかけずに保管されていたものだった.
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東京駅の鍵で開けるタイプのコインロッカーの場合は,3日を超えると通常の超過料金の点灯とは異なる点灯をし,期限超過である事がすぐわかるようになっている. 今回のコインロッカーは,スイカ(Suica)を鍵として使える最新型のコインロッカーで,ネットを使って遠隔確認ができるようになっている.
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このスーツケースは,2015年4月26日(日) 9:40AM ごろ,コインロッカーを点検していた50代の男性職員が,鍵(Suicaを使った電子鍵)をかけずに入れられているスーツケースを見つけて回収したものだった. 生もの土産などの場合もあるため,回収時に中身の確認をおこなうが,今回はチェックをせずに地下1階にある一時保管所に移していた.
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通常利用の場合,時間超過になっても,3日間はコインロッカーを開けることはないが,今回は料金を入れずにスーツケースを入れていたため,翌日回収となっていた. 回収日前日の2015年4月25日(土) 9:00 の点検時にはスーツケースはなかったことなどから,この24時間内に持ち込み置き去ったとみられる.
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その後,一時保管の期限である1カ月が過ぎ,処分するために2015年5月31日(日)にスーツケースを開けたところ人が出てきた. 70歳-80歳くらいのやせ型の老女で,身長約140cm,頭髪は白髪交じりの長さ約30cm. スーツケース(73cm×53cm×27cm)は,縦型タイプでキャスター付きだが,現在の引っ張るタイプではなく,後ろから押すかなり古いタイプとなっている.
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警視庁は死体遺棄事件として捜査を進めている. 老女スーツケースの中で白い掛け布団のようなものでくるまれていたが,本人を特定するものはなかったことなどから捜査は難航している...続きを読む