大阪のユニバーサルスタジオジャパン(USJ)が入場者数を大幅に増やした一方で,千葉県浦安市でオリエンタルランドが運営する,東京ディズニーランド(TDL)と東京ディズニーシー(TDS)の入場者は前年比マイナスとなっている.
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世界のテーマパーク入場者数ランキング2015年版(米テーマエンターテインメント協会調査)では,ユニバーサルスタジオジャパン(1390万人,17.8%増)が,東京ディズニーシー(TDSの1360万人,3.5%減)を抜き世界第4位となった. なお,第1位は米国フロリダ州ウォルトディズニーワールドのマジックキングダム, 第2位は米国カリフォルニア州ディズニーランド, 第3位は東京ディズニーランド(前年比4.0%減)となっている.
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ユニバーサルスタジオジャパン(USJ)の入場者数が増えた要因は,2014年7月にオープンしたハリーポッターエリアの強力な集客力にある. ハリーポッターエリアがあるのは,米国フロリダと日本の大阪だけだ. 東南アジアのインバウンド(訪日外国人)客は,ここを目あてにやってくる.
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東京ディズニーランド(TDL)と東京ディズニーシー(TDS)のインバウンド(訪日外国人)入場者の割合は 6%程度といわれる(両パークの割合は未発表). それに対し,ユニバーサルスタジオジャパンは 10%もいる.
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ディズニー系のテーマパークは,米国やフランス,中国上海(2016年6月16日オープン),香港の各地で開業していることから,物価の高い東京(千葉県)まできて東京ディズニーランドへ行く必要がないと考えるインバウンド(訪日外国人)が多いからではないかと考えられる. 東京ならではの独自性の強いテーマエリアの早期開設が望まれる.
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2014年3月14日に日本で封切られたCGアニメ「アナと雪の女王(Let It Go)」は,世界各国の言語で歌われて話題となり,素人による歌フリが YouTube などで話題となる.特に日本では「アナ雪」の略称でよばれ,観客動員数 2000万人,興行収入254億を超える空前の大ヒットとなる.
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だが,この「アナと雪の女王(Let It Go)」のヒットも,海外では日本ほどではない. アナと雪の女王が入る北欧エリアでは集客力にはつながらないのではないか」といった声がマニアの中からも出はじめていた. どうも,インバウンド(訪日外国人)の集客になりそうもない.
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日本人の熱が冷めるのは早い. 一過性のもので,「美女と野獣」ほどの継続性のあるコンテンツではないということがわかってきた. 東京ディズニーシーの「北欧エリア」計画と,東京ディズニーランドの「ふしぎの国のアリス」は,ほぼ白紙の状態(期限なしの延期)となってしまった...続きを読む