クルマは約 1t(1000kg)以上(プリウスで約1.4t)もあるが,通勤にひとり(約70kg)しか乗っていないことも多い. 一方自転車本体は,15kg-25kgしかなくガソリンも必要ない. そのような自転車は,エコで健康増進にも優れている.
▼船橋駅南口前の千葉県船橋市本町1丁目フェイス前の放置自転車(2006年時点). ▼駐輪台数の増加や短時間(1.5h)駐輪の無料化などによって,現在の放置自転車は少なくなっている.
そのような自転車だが,通勤,通学,買い物などに自転車を使う人が増えている. 企業においても,通勤に自転車を使うことを推奨する企業が増えている. 例えば,インターネット通販大手の楽天は,2015年9月に世田谷区二子玉川に本社移転したのをきっかけに自転車通勤を推奨している. 多摩川サイクリングロードが近いため 20km 程度の遠距離自転車通勤も可能かもしれない.
▼船橋駅南口前の船橋フェイスと西武船橋の間の地下にある駐輪場.
その他にも,自転車ギアなどを設計製造しているシマノ,インターネットサービスを展開している「はてな」,日本最大の料理レシピサービスを提供しているクックパッドなどの企業が自転車通勤を推奨している. 海外でも,Google や Apple, Mozilla などのインターネットベンチャー企業が自転車通勤を推奨している.
関東圏の都市部の場合,自転車と電車を組み合わせたリレー通勤が多い. 駅から遠いほど,安くて広いマンションが手に入る. そのようなことから,どうしても駅周辺に自転車が集まる. 自転車の台数に対して駐輪場の台数が追いついていない. 1分でも無駄にできない朝の通勤通学時には,できるだけ駅近くに駐輪場を借りたい.
1年おきに内閣府が調べている駅周辺の放置自転車の実態調査の「放置自転車が多い市町村ランキング(2011年)」では,ワースト1位:大阪市(2万3185台)で圧倒的に多い. 関東圏では,4位:横浜市(1万1922台),5位:川崎市(7572台),8位:東京台東区(4107台),10位:東京港区(3292台),11位:東京中央区(3226台),12位:千葉市(3206台),14位:船橋市(2919台)となっている. 船橋市の駅別の放置自転車数(2011年時)は,船橋駅 778台,西船橋駅 624台,北習志野駅 538台,東中山駅 510台となっていた.
だが,全国の放置台数は1981年の約99万台をピークに,2011年時には約18万台と5分の1以下に減っている. 東京都の放置台数はピーク時から8割強も減っている. 大幅に減った理由は,条例によって取り締まり強化がされるようになったこと,駐輪場が大幅に増えたことからだ.
▼千葉駅から徒歩4分程度の場所にある駐輪場(千葉市中央区富士見1丁目)
だが,駅前の一等地に駐輪場を造るのは難しい. 公共施設が造れる場所となれば,鉄道高架橋の下や道路,歩道の地下くらいしかない. 船橋駅南口の駐輪場の場合,船橋駅南口再開発ビル「フェイス」の建設にあわせて,JR船橋駅南口駅前広場(ロータリー下)の地下に,クルマ専用駐車場 55台と,駐輪台数 1446台が収容できる施設を整備した. しかし,利用者からはあまり評判がよくない. まず,自転車の出し入れ口と,駐輪後の人間のみで出入り口がなぜか異なる. さらに,地下2階になることから,自転車を預けるのに5分近くかかってしまうのだ. 朝の時間帯の5分は貴重な時間だ.
この問題を解決した駐輪場がJR千葉駅東口前の千葉駅東口第3自転車駐車場(千葉市中央区富士見1丁目)だ. だが,自転車の姿は見えない. 自転車は地下にあるからだ. では,船橋の地下駐輪場と同じなのだろうか...続きを読む
▼船橋駅南口前の千葉県船橋市本町1丁目フェイス前の放置自転車(2006年時点). ▼駐輪台数の増加や短時間(1.5h)駐輪の無料化などによって,現在の放置自転車は少なくなっている.
そのような自転車だが,通勤,通学,買い物などに自転車を使う人が増えている. 企業においても,通勤に自転車を使うことを推奨する企業が増えている. 例えば,インターネット通販大手の楽天は,2015年9月に世田谷区二子玉川に本社移転したのをきっかけに自転車通勤を推奨している. 多摩川サイクリングロードが近いため 20km 程度の遠距離自転車通勤も可能かもしれない.
▼船橋駅南口前の船橋フェイスと西武船橋の間の地下にある駐輪場.
その他にも,自転車ギアなどを設計製造しているシマノ,インターネットサービスを展開している「はてな」,日本最大の料理レシピサービスを提供しているクックパッドなどの企業が自転車通勤を推奨している. 海外でも,Google や Apple, Mozilla などのインターネットベンチャー企業が自転車通勤を推奨している.
関東圏の都市部の場合,自転車と電車を組み合わせたリレー通勤が多い. 駅から遠いほど,安くて広いマンションが手に入る. そのようなことから,どうしても駅周辺に自転車が集まる. 自転車の台数に対して駐輪場の台数が追いついていない. 1分でも無駄にできない朝の通勤通学時には,できるだけ駅近くに駐輪場を借りたい.
1年おきに内閣府が調べている駅周辺の放置自転車の実態調査の「放置自転車が多い市町村ランキング(2011年)」では,ワースト1位:大阪市(2万3185台)で圧倒的に多い. 関東圏では,4位:横浜市(1万1922台),5位:川崎市(7572台),8位:東京台東区(4107台),10位:東京港区(3292台),11位:東京中央区(3226台),12位:千葉市(3206台),14位:船橋市(2919台)となっている. 船橋市の駅別の放置自転車数(2011年時)は,船橋駅 778台,西船橋駅 624台,北習志野駅 538台,東中山駅 510台となっていた.
だが,全国の放置台数は1981年の約99万台をピークに,2011年時には約18万台と5分の1以下に減っている. 東京都の放置台数はピーク時から8割強も減っている. 大幅に減った理由は,条例によって取り締まり強化がされるようになったこと,駐輪場が大幅に増えたことからだ.
▼千葉駅から徒歩4分程度の場所にある駐輪場(千葉市中央区富士見1丁目)
だが,駅前の一等地に駐輪場を造るのは難しい. 公共施設が造れる場所となれば,鉄道高架橋の下や道路,歩道の地下くらいしかない. 船橋駅南口の駐輪場の場合,船橋駅南口再開発ビル「フェイス」の建設にあわせて,JR船橋駅南口駅前広場(ロータリー下)の地下に,クルマ専用駐車場 55台と,駐輪台数 1446台が収容できる施設を整備した. しかし,利用者からはあまり評判がよくない. まず,自転車の出し入れ口と,駐輪後の人間のみで出入り口がなぜか異なる. さらに,地下2階になることから,自転車を預けるのに5分近くかかってしまうのだ. 朝の時間帯の5分は貴重な時間だ.
この問題を解決した駐輪場がJR千葉駅東口前の千葉駅東口第3自転車駐車場(千葉市中央区富士見1丁目)だ. だが,自転車の姿は見えない. 自転車は地下にあるからだ. では,船橋の地下駐輪場と同じなのだろうか...続きを読む