千葉県船橋市日の出1丁目に,船橋市立湊中学校がある. 戦後東京湾の埋め立てによって造成された土地に建てられた学校だ.
▼千葉県船橋市日の出1丁目の船橋市立湊中学校旧校舎(2011年4月2日時点).
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湊中学校は,船橋市立船橋中学校から分離独立する形で1961年(昭和36年)に開校した. 開校当時は,1年生と2年生のみで生徒数は 527名,12学級だった.
▼千葉県船橋市日の出1丁目の船橋市立湊中学校(2013年7月14日時点).
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近くの船橋ヘルスセンターの温泉のくみ上げやガス田の地下水(水に溶けたガス)のくみ上げにより地盤沈下が著しく,防潮堤のかさ上げ工事を1969年(昭和44年)におこなっている.
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地盤沈下のため,船橋市湊町や宮本の一部は,海水面よりも土地が低い海抜ゼロメートル地帯となっている. 東京都の江東区,足立区,江戸川区,墨田区,葛飾区あたりも,地下水の過剰なくみ上げにより海抜ゼロメートル地帯となっている.
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船橋市は非常事態宣言をだして対策を始めるが,地盤沈下はおさまらず,1971 年に地下水(温泉)のくみ上げを全面禁止にした.
▼千葉県船橋市日の出1丁目の船橋市立湊中学校(2013年8月11日時点).
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結局,沸かし湯となってしまった船橋ヘルスセンターから客は離れ,夏のプールのみの営業となる. 最終的には,廃業に追い込まれる.
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東北地方太平洋沖地震以前,内閣府の中央防災会議は長く「東京湾は‎地震による津波は無視できる」としてきた.
▼千葉県船橋市日の出1丁目の船橋市立湊中学校(2013年9月1日時点).
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だが,2011年3月11日の太平洋三陸沖を震源として発生した東北地方太平洋沖地震で,船橋で 2.6m の津波が押しよせた. さいわい,台風などの高潮対策用防潮堤によって,浸水などの被害はほとんどなかった. 中央防災会議の想定は,東北地方太平洋沖地震以前から,根拠もなく想定が甘すぎるという批判があった.
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だが,船橋市立湊中学校周辺の海抜は,過去の地盤沈下により 1.6m-1.7m 程度しかない. 今後必ず来ると予測されている南海トラフ巨大地震では,東北地方太平洋沖地震を超える津波になるとされている.
▼千葉県船橋市日の出1丁目の船橋市立湊中学校(2015年4月18日時点).
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古文書など記録に残る国内最大級の地震とされているのが,1707年(江戸時代)10月4日昼すぎに起きた宝永地震(推定 M9.1-M9.3)だ. 震源域の長さは 700km 以上(東北地方太平洋沖地震は 500km)にもなったとされ,複数の地震が連動して発生する3連動地震または4連動地震であったとされている.
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内閣府の中央防災会議と防災対策推進検討会議メンバーによるワーキンググループが,2013年5月にまとめた南海トラフの巨大地震モデル検討会では,今後30年以内に 60%-70% の確率で,南海トラフ軸にそって東側が駿河湾から,南西側は九州宮崎県沖合の日向灘までの,東海地震-東南海地震-南海地震がほぼ同時に起きる3連動地震(M8.86相当)と想定した...続きを読む