毎年,11月の立冬(りっとう)のころ(2015年は11月8日)になると,庭園や公園などの松の木に,地面から 1m ほどの高さの場所にワラを巻く. 古くからおこなわれているコモ巻き(ワラ巻き)だ. マコモ(真菰/ハナガツミ)織ったムシロ(筵)をコモ(菰)といい,これを松の木に巻いている. 近年は,コモが手に入らないため,イネワラ(稲藁)を使っている.
習志野市秋津1丁目の松の木のコモ巻き
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コモ巻きは,松の木の害虫マツカレハというガ(蛾)の幼虫マツケムシ(松毛虫)の駆除のためにおこなわれる古い方法となる. マツケムシは寒くなる11月の「立冬」のころ,樹幹を降りて,樹皮の割れ目や落葉の下で越冬する.
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その習性を利用して,あえて冬ごもりし易い環境をコモ巻きで作り,2月中にコモ巻きごと丸焼きにしてしまう. 上下2箇所にコモ巻きをおこなう場合は,上は虫が入りやすいように弱く縛り,下は虫が落ち葉へいかないように硬くしばりつける.
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だが,このコモ巻きの効果に疑問を投げかけた研究論文が発表された...続きを読む