2013年12月4日,国際連合の専門機関のユネスコ(教育科学文化機関)は,「和食」の食文化を伝統的な社会慣習として受け継がれていると,無形文化遺産に登録することを決めた。
2010年,ユネスコは無形文化遺産の対象分野を「食」にまで拡大した。現在,「フランスの美食術」,「スペインとイタリアの地中海料理」,「メキシコの伝統料理」,「トルコの麦がゆ」などが登録されている。日本での無形文化遺産(食以外)としては,「歌舞伎」,「能」,「アイヌ古式舞踊」などがすでに登録されている。
外務省調べ(2017年)によると,海外における「日本食レストラン」の数は,2006年約に約 2.4万店から2013年約 5.5万店,2015年約 8.9万店,2017年約 11.8万店,2019年約 15.6万店,---と急増している。2006年から約6.5倍になった。近年は,アフリカ,オセアニア,アジア全域,中南米の伸びが著しい。
しかし,米国の場合「日本食レストラン」の内7割が日本人ではない経営で,米国全域では4割が中国系で,看板だけのナンチャッテ日本食レストランも多い。ロサンゼルス,ニューヨークでは韓国系が多い。好きな日本料理のカテゴリでみると,「寿司・刺身」,「焼き鳥」,「天ぷら」などの人気が高い。
日本貿易振興機構(JETRO)がおこなったアンケート調査では,好きな外国料理1位は日本料理(複数回答可で83%)だった。「日本料理が好きな理由」の1位は「味の良さ(69.1%)」,ついで「健康に配慮(54.6%)」,「洗練されてい高級て感がある(37.1%)」と続く。
また,訪日外国人旅行者への「地方観光地でしたいこと」という意向調査では,1位に温泉,2位に自然,3位に料理(食べ物)となっている。「日本料理(和食)」への期待が高いことがわかる。
▼海外のSUSHIは,日本の寿司とはかなり違う。
「日本料理(和食)」は,世界的にみても特別だ。日本は,宗教の関係もあり,魚以外の動物性タンパク質をとる習慣がなかった。このようなことから,油を極力使わない独自の料理が発達した。
▼海外のSUSHI(寿司)は独創的だ。
基本的な「味」には,甘味,酸味,塩味,苦味の4つがあるが,さらに5つ目の「うま味」があることを日本人は経験的に知っていた。
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2010年,ユネスコは無形文化遺産の対象分野を「食」にまで拡大した。現在,「フランスの美食術」,「スペインとイタリアの地中海料理」,「メキシコの伝統料理」,「トルコの麦がゆ」などが登録されている。日本での無形文化遺産(食以外)としては,「歌舞伎」,「能」,「アイヌ古式舞踊」などがすでに登録されている。
外務省調べ(2017年)によると,海外における「日本食レストラン」の数は,2006年約に約 2.4万店から2013年約 5.5万店,2015年約 8.9万店,2017年約 11.8万店,2019年約 15.6万店,---と急増している。2006年から約6.5倍になった。近年は,アフリカ,オセアニア,アジア全域,中南米の伸びが著しい。
しかし,米国の場合「日本食レストラン」の内7割が日本人ではない経営で,米国全域では4割が中国系で,看板だけのナンチャッテ日本食レストランも多い。ロサンゼルス,ニューヨークでは韓国系が多い。好きな日本料理のカテゴリでみると,「寿司・刺身」,「焼き鳥」,「天ぷら」などの人気が高い。
日本貿易振興機構(JETRO)がおこなったアンケート調査では,好きな外国料理1位は日本料理(複数回答可で83%)だった。「日本料理が好きな理由」の1位は「味の良さ(69.1%)」,ついで「健康に配慮(54.6%)」,「洗練されてい高級て感がある(37.1%)」と続く。
また,訪日外国人旅行者への「地方観光地でしたいこと」という意向調査では,1位に温泉,2位に自然,3位に料理(食べ物)となっている。「日本料理(和食)」への期待が高いことがわかる。
▼海外のSUSHIは,日本の寿司とはかなり違う。
「日本料理(和食)」は,世界的にみても特別だ。日本は,宗教の関係もあり,魚以外の動物性タンパク質をとる習慣がなかった。このようなことから,油を極力使わない独自の料理が発達した。
▼海外のSUSHI(寿司)は独創的だ。
基本的な「味」には,甘味,酸味,塩味,苦味の4つがあるが,さらに5つ目の「うま味」があることを日本人は経験的に知っていた。
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