日本は,少子化の流れの中,市町村のほとんどが人口減に向かっている. 船橋市においては,ここ10年は微増を続けるが,その年代構成は大きく変わり超高齢化に向かっていく. 少子化と高齢化が同時に進んでいることから,どこの市町村も予算配分に苦慮している.
微増といっても,駅前などの利便性の良い場所は激増している地区も少なくない. 東武野田線の新船橋駅や塚田駅周辺においては,新しい大型マンションが建ち並び,最寄の小学校に入れない状況となっている.
特に,旭硝子船橋工場跡地に開発されたふなばし森のシティ(開発愛称,みらSATO)においては,野村不動産のプラウド船橋(千葉県船橋市北本町1丁目) 5棟(総戸数1497戸)が建設され,戸建住宅のプラウドシーズン船橋森のシティ(総戸数42戸)とあわせて,計画人口約 5000人の新しい街が誕生している.
計画人口 5000人規模の若い世代の街であれば,小学校の新設をしてもよいレベルであったが,みらSATOの開発計画には小学校の新設は組込まれなかった. 旧日本建鐵(株)船橋製作所(三菱電機の製造事業所)や旧AGCテクノグラス(株)中山工場跡地とあわあせて「山手地区のまちづくり計画」を策定し,いずれ作ればよいと先送りしたためだ.
結局,ふなばし森のシティの小学児童は,最寄の小学校には入れず,1.7km(大人の足で約20分)も離れた船橋市立市場小学校へ通っている. 交通量の多い道路を通学しなければならないため,小学校低学年は森のシティシャトルバス(三菱エアロスターワンステップバス)で通っている. ただし,市場小学校前までではなく,市場小通学路入口(船橋駅北口十字路付近でバス停ポールは無い)までしか運行しない. そこから,市場小学校までは遊歩道を 500m ほど徒歩となる.
ふなばし森のシティは若い世代が多い街であるため,まだ小学校児童数よりも保育園児童数(および幼稚園数)の方が多い. だが,この人口構成もまもなく逆転する. ほとんどが同じ時間の森のシティシャトルバスに乗ることになり,今後満席で乗りこぼしが出る可能性もある. シャトルバスは,売主(野村不動産)負担で15年間運行する契約(マンション販売価格に組み込みずみ)だが,いつまでもこのままでよいわけはない.
先送りした学校問題を解決すべく,船橋市は今後開発される見込みの旧AGCテクノグラス(株)中山工場跡地(居住区)と旧日本建鐵(株)船橋製作所跡地に学校を新設できないか打診している. 旧日本建鐵船橋製作所跡地については,日本建鐵(不動産管理専業)から船橋市には売るつもりはないと回答されている. さらに,土壌から基準を超える有機塩素系溶剤トリクロロエチレンが検出されたため,学校用地として活用するには難しい状況となっている.
旧AGCテクノグラス中山工場跡地は,旭硝子船橋工場(現,AGCガラス)と同じグループ会社所有ということもあり,AGC側は前向きに船橋市への売却を検討している. AGCテクノグラス中山工場は,自動車用シールドビーム型電球用ガラス(ヘッドライト)や耐熱ガラス製品の生産をおこなっていた事業所だった.
新しい小学校ができても,6年後にはその卒業生が中学校へ進学する. 最寄りの中学校は船橋市立海神中学校だったが,生徒の受け入れができず,現在は少し離れた船橋市立船橋中学校へ通学している. だが,これ以上の受け入れは困難な状態となっている. 船橋中学校だけでなく,海神中学校,行田中学校も生徒数激増で逼迫している状況となっているため,八方ふさがりの状態となっている. 中学校の新設も望まれる状況だが,小学校と保育園,そして中学校となると,旧AGCテクノグラス(株)中山工場跡地の半分以上を使ってしまうことになる. AGCは,中学校の新設は断ったようだ.
では,どこに中学校を建設するのだろうか...続きを読む
微増といっても,駅前などの利便性の良い場所は激増している地区も少なくない. 東武野田線の新船橋駅や塚田駅周辺においては,新しい大型マンションが建ち並び,最寄の小学校に入れない状況となっている.
特に,旭硝子船橋工場跡地に開発されたふなばし森のシティ(開発愛称,みらSATO)においては,野村不動産のプラウド船橋(千葉県船橋市北本町1丁目) 5棟(総戸数1497戸)が建設され,戸建住宅のプラウドシーズン船橋森のシティ(総戸数42戸)とあわせて,計画人口約 5000人の新しい街が誕生している.
計画人口 5000人規模の若い世代の街であれば,小学校の新設をしてもよいレベルであったが,みらSATOの開発計画には小学校の新設は組込まれなかった. 旧日本建鐵(株)船橋製作所(三菱電機の製造事業所)や旧AGCテクノグラス(株)中山工場跡地とあわあせて「山手地区のまちづくり計画」を策定し,いずれ作ればよいと先送りしたためだ.
結局,ふなばし森のシティの小学児童は,最寄の小学校には入れず,1.7km(大人の足で約20分)も離れた船橋市立市場小学校へ通っている. 交通量の多い道路を通学しなければならないため,小学校低学年は森のシティシャトルバス(三菱エアロスターワンステップバス)で通っている. ただし,市場小学校前までではなく,市場小通学路入口(船橋駅北口十字路付近でバス停ポールは無い)までしか運行しない. そこから,市場小学校までは遊歩道を 500m ほど徒歩となる.
ふなばし森のシティは若い世代が多い街であるため,まだ小学校児童数よりも保育園児童数(および幼稚園数)の方が多い. だが,この人口構成もまもなく逆転する. ほとんどが同じ時間の森のシティシャトルバスに乗ることになり,今後満席で乗りこぼしが出る可能性もある. シャトルバスは,売主(野村不動産)負担で15年間運行する契約(マンション販売価格に組み込みずみ)だが,いつまでもこのままでよいわけはない.
先送りした学校問題を解決すべく,船橋市は今後開発される見込みの旧AGCテクノグラス(株)中山工場跡地(居住区)と旧日本建鐵(株)船橋製作所跡地に学校を新設できないか打診している. 旧日本建鐵船橋製作所跡地については,日本建鐵(不動産管理専業)から船橋市には売るつもりはないと回答されている. さらに,土壌から基準を超える有機塩素系溶剤トリクロロエチレンが検出されたため,学校用地として活用するには難しい状況となっている.
旧AGCテクノグラス中山工場跡地は,旭硝子船橋工場(現,AGCガラス)と同じグループ会社所有ということもあり,AGC側は前向きに船橋市への売却を検討している. AGCテクノグラス中山工場は,自動車用シールドビーム型電球用ガラス(ヘッドライト)や耐熱ガラス製品の生産をおこなっていた事業所だった.
新しい小学校ができても,6年後にはその卒業生が中学校へ進学する. 最寄りの中学校は船橋市立海神中学校だったが,生徒の受け入れができず,現在は少し離れた船橋市立船橋中学校へ通学している. だが,これ以上の受け入れは困難な状態となっている. 船橋中学校だけでなく,海神中学校,行田中学校も生徒数激増で逼迫している状況となっているため,八方ふさがりの状態となっている. 中学校の新設も望まれる状況だが,小学校と保育園,そして中学校となると,旧AGCテクノグラス(株)中山工場跡地の半分以上を使ってしまうことになる. AGCは,中学校の新設は断ったようだ.
では,どこに中学校を建設するのだろうか...続きを読む