また,国鉄初乗り10円,東京芝浦電気(現,東芝)の日本初の電気釜が 3200円,東京通信工業(現,ソニー)の世界初のトランジスタラジオが 19,800円であった。

このクルマは,1967年(昭和42年)10月から1968年(昭和43年)9月までTBS系列で放映された,特撮テレビ番組「
ウルトラセブン」で活躍したクルマだ。

「
ウルトラセブン」は,円谷プロダクションが制作した「
ウルトラマン」に続く作品で,その後もシリーズ化したヒット作品だ。

「M78星雲・光の国(ウルトラの星)からやってきた宇宙人」という設定となっている。

「
ウルトラマン」は,怪獣ブームをつくりだし 42.8% もの視聴率をたたき出た。

また,後続番組である「
ウルトラセブン」第1話も 33.8% の視聴率となった。

現在のテレビ番組では考えられない高視聴率だ。

だが,製作費がかさむ特殊撮影の比率を抑え,人間ドラマ系を描くストーリーが多くなったことから,子供たちがついていけずしだいに視聴率が下がり,16% の視聴率となる、

そのようなことから,ウルトラシリーズは,しばらくは途絶えることとなる。

1968年から始まったアニメーション「アルプスの少女ハイジ」のヒットの影響もあった。

現在は,土曜朝に「
ウルトラマンZ(ゼット)」がテレビ東京系で放映されている。

「約3分で胸のカラータイマーが点滅して,エネルギー残量が少ないことを知らせる」という設定は同じとなっている。

『なぜ3分なのか』ということが繰り返し話題になるが,「ラーメンにお湯をかけて待つ時間が3分だから」説,「巨人の長嶋茂雄選手の背番号が『3』だったから」説などがあった。

制作側からの情報では,「ボクシングの試合が1ラウンド3分間だったことからヒントに」説だったようだ。

「
ウルトラセブン」の宇宙の侵略者から地球を守る地球防衛軍(TDF)ウルトラ警備隊の特殊車両「
ポインター号(PO-1)」だが,1957年クライスラー・インペリアル・サザンプトン2灯型」を改造したものだった。

「
ウルトラセブン」の「ポインター号(PO-1)」は,1965年から1966年にイギリスで放送された特撮テレビ番組「サンダーバード(Thunderbirds)」影響をうけている。

レディ・ペネロープが乗るピンク色の6輪特殊乗用車「
ペネロープ号(FAB-1)」のコンセプトを模している。

当時のアメ車は,1リッターあたり2km ほどしか走らないようなクルマであったため,撮影後廃車になったようだ。

この「
ポインター号」にあこがれた千葉県在住の一般サラリーマンが,自費で忠実に再現されたクルマなのだ。

車検も通しているので,このまま車道も走れる。