日本の夏の風物詩といえば,間違いなくアサガオ(朝顔)だろう。夏の早朝に咲き,午後までにしぼんでしまう。小学校の1年生のころ,学校の授業で種をまき,夏休み前に自宅に持ち帰って宿題として観察日記をつけた経験もあるだろう。
▼船橋しないのアサガオ(朝顔)。
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日本にアサガオの原種はなく,奈良時代(平安時代説もあり)に日本に種が渡ってきたとされる。当初は,観賞用ではなく薬用として栽培された。大正時代までは,リウマチや脚気痰(かっけ),通風などの治療薬として使われた。
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アサガオの「種」には強い毒があり,激しい下剤や利尿作用がある。時に血が混じるような下痢を引き起こす。子どもやペットの手の届かない場所に保管しないといけない。
毎年7月末から8月初旬にかけて,関東圏の各地で朝顔市がおこなわれる。

東京日比谷公園の「超大輪朝顔展」,靖国神社の「奉納朝顔展」など。
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そのほかにも,港区三田の「変化朝顔展」,台東区の東京メトロ日比谷線入谷駅前の「入谷朝顔まつり」,青梅駅前の「青梅朝顔市」,埼玉県草加市の「草加朝顔市」,埼玉県岩槻駅前の「人形のまち岩槻朝顔市」などが有名だ。
▼京成谷津駅北口のサンプラザ広場の「納涼風物祭」で販売された「アサガオ」。
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