東武野田線新船橋駅東側の,約13万m2もある広大な旭硝子船橋工場跡地の再開発が進んでいる. その新しい街の愛称は,ふなばし森のシティだ.
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東武野田線新船橋駅前を中心に,10階建てクラスの集合住宅(マンション)プラウド船橋(野村不動産+三菱商事)が建設されている.
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総戸数 1497戸,一戸建て 42戸,計画総人口 5000人クラスの新しい街が,まもなく完成する.
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だが,山手地区の再開発は旭硝子船橋工場跡地だけではない. AGC旭硝子100%子会社のAGCテクノグラス中山工場跡地(船橋市行田1丁目)面積約 7万2000m2 の再開発もおこなう. 前身は,岩城硝子中山工場だった場所だ.
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AGCテクノグラス(旧,岩城硝子)中山工場は,1966年(昭和41年)に自動車用ヘッドライトの生産工場として操業を開始した. 理化学用ガラスや耐熱ガラス食器,工業用ガラスチューブなどの特殊ガラス(硼珪酸ガラス)を生産していた.
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近年は,テレビの薄型化にともない,液晶バックライト用ガラス管(冷陰極放電管)の生産もおこなっていたが,徐々に LED 型バックライトにシェアを奪われている.
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しかし,原料や燃料価格の高騰などから,生産設備の再編が必要となり,2007年3月に,2008年12月までに中山工場(当時本社)を全面撤退をすることを発表した.
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2008年10月全面撤退はいったん中断されていたが,2012年1月全面撤退計画の再開を決定,2012年9月末に中山工場を完全閉鎖した.
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では,AGCテクノグラス中山工場跡地はどうなるのだろうか.
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山手地区のまちづくりビジョンでは,住工調和ゾーンとして,住居と工場が調和し生活支援施設を誘導するとされていた. 生活支援施設とは何なのか...
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その跡地活用のひとつが,小学校などの建設計画だ.
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プラウド船橋(総戸数 1497戸)がまもなく完成するが,子育て世帯の入居も多いことなどから,船橋市西部地区の小中学校不足が大きな問題となっている. 現在,ふなばし森のシティ地区の児童は,遠く離れた船橋市立市場小学校まで,マンションの専用バスで通学しなければならないような状況だ. クルマの交通が激しい地域でもあり,小学1年生が徒歩通学できる限界に近い.
主要な施設の解体はすでに終了している. これから,土壌検査をおこなう. 結果によっては,土壌浄化だけで2年ほどかかるかもしれない.
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船橋市は,中山工場跡地の一部を公共施設用地として譲渡してほしいと,市長名で要望書をAGCテクノグラスに出している.
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AGCテクノグラス中山工場跡地に小学校ができた場合の小学校間の位置関係. ふなばし森のシティ日本建鐵船橋製作所あたりに造るのが理想なのがわかる.
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AGCテクノグラス中山工場跡地に中学校ができた場合の中学校間の位置関係. 少子化の流れの中,流山市のおおたかの森の新設校では,小学校と中学校の併設施設の建設計画(小学校24学級+中学校12学級)などがあり,今後小中学校併設校が多くなってくると考えられる.
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