2016年3月1日(火),JR総武線西船橋駅を出てつぎの船橋駅に向かう途中で,通勤電車が緊急停止した. 18:40 ごろだった.
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停止したのは,中野発津田沼行きの下り各駅停車の電車で,西船橋駅を出てすぐの場所だった. その場で車両点検を始めた. 原因は,電気系統の障害(故障)だったと思われるが,総武線の最新型の通勤電車は10分程度で復旧できるしくみとなっている.
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JR総武線で主に使われているE233系通勤電車は,パンタグラフを含む電気系機器の二重化がされている. 障害のある機器を除外処置することによって運行継続ができるシステムを導入している.
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にもかかわらず,今回の電車の緊急停止では,各停の総武線や中央線の通勤電車や新宿方面からのホームライナー千葉のみならず,東京メトロ東西線,東葉高速線も運行停止,相互乗り入れ(直通運転)をしていない総武快速線まで運行停止となってしまった. 全面運転再開できたのは,20:00 を過ぎてからだった. どうして,全面運行開始まで2時間以上もかかってしまったのだろうか...
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長時間運休となってしまった理由は,船橋駅方向の先頭車両に乗っていた男性が,勝手に非常用ドアコックを自ら開けて線路に立ち入ったからだ. 安全確保のために,平行して走る総武快速線まで止めてしまい,結局相互乗り入れをしている横須賀線まで影響が出てしまった. その他にも,外房線,内房線,成田線にまで影響が出る.
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線路に降りたのは黄色っぽいパーカーにヨレヨレのGパン,グレーのリュックを背負った小柄な40代-50代の男性だった. 意味不明の叫び声をあげながら線路を走る男性を運転手が発見. 車掌が男性を確保するも,制止を振り切り鬼ごっこ状態となり,船橋駅方面へ逃走してしまった. 約50分後,約1.5km 先(船橋駅から約300m手前)の下り線路にいた男性を保護した. 障害のあった電車は 19:50 に運転を再開し,全線で電車が動き出したのは 20:00 を過ぎていた.
米国劇場映画の「タンド・バイ・ミー」.
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今回の事件を,ネットでは『スタンド・バイ・ミーおっさん事件』と呼んでいる. スタンド・バイ・ミーは,1986年公開の米国映画で,『死体を見つければ有名になる,英雄になれる』と言う動機から,死体探しの旅に4人で出かけ,鉄道の線路に沿って旅を続け,鉄橋で危うく列車にひかれそうになる,という内容になぞらえたものだ.
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