
日本の
新年に販売されるのが
福袋だ.

日本の
商習慣の1つだ.

福袋の起源は色々な説がある.

TripAdvisor最も有力なのは,
仙台初売り(買い初め)の豪華な景品からというもので,安土桃山時代の1584年(天正12年)から始まっている.


世界最大の旅行口コミサイトの
トリップアドバイザー(TripAdvisor)や,動画共有サイトの
ユーチューブ(You Tube)などで
JAPANESE LUCKY BAGS(ラッキーバッグ)として紹介され,日本の
福袋も
外国人に知られるようになっている.


外国人の反応も,「クールな習慣だと思う」.

「自分も買ってみたいな」.

「何でこっちには,こういうのが無いんだ」.

「このアイデアは結構素晴らしい」.


「ちょっとしたギャンブルだ」.

「中身が分からない物を買うなんてありえない」.

「要は勝つか負けるかっていうものだよね」.

「並んでまで福袋買うとか,自分には無理」.

「アメリカじゃ無理,靴のエアジョーダンの新しいのが発売された時でさえ大乱闘が起きたんだ」と日本の
商習慣に興味しんしんだ.


だが,正月も終わり,すでに2月だというのに東京の家電量販店では新たな
福袋を販売している,

それは,なぜだろうか.

これは,
中国人観光客向けの
福袋なのだ.

中国人による爆買いは,金額,物量ともに日本人の想像を遥かに超える.


2016年の場合,2月7日(日)‐2月13日(土)までが旧正月の
春節となる.

中国は祝日となり,ほとんどの中国人は,大きな土産をもって出身地へ大移動をする.

他にも,
春節の長期休暇を使って日本へ旅行にきている.
▼中国人観光客の土産の定番は,なぜか日本製
炊飯器.
▼数年前の中国メーカーの
炊飯器は,下は炊けているのに上の方は半生など炊きムラが激しかったが,今は問題なくなっている.

福袋といえば,
七福神の
大黒天(大黒神様)だ.

日本の
大黒天といえば,左肩に大きな袋を担ぎ,右手に打手の小づちを持ち,頭巾をかぶっている姿となる.
▼千葉県市川市大野町の本光寺の
金大黒天(左).
▼大黒天の減原形となったヒンドゥー教シヴァ神の化身
マハーカーラ(右).

大黒天は,もともとはインドの神で
マハーカーラで,不老長寿の薬をもつといわれる.

3つの顔と3つの目と6本の腕を持つ.

それが,仏教に取り込まれて
大黒天と呼ばれるようになった.


中国にも,
七福神のルーツといわれる
八仙人(女性1人に男性7人の仙人衆)と呼ばれるものがある.
大黒天も中国を経由して日本に渡ってきた.
▼成田国際空港へ向かう中国人観光客.


中国にも,日本と同じような
福袋の商習慣があってもよさそうなのだが,近年までなかった.





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