少子化や核家族化,都市化などによって,子どもたちの生活や意識は大きく変わってきている.

小学校から中学校,中学校から高校,さらに就職時にと,新しい集団活動に適用できないといったことが起きている.

昔であれば,それぞれの地域の日常生活の中で自然に体験できたことが,今日ではできなくなってきている.

その結果,社会性,人間関係,連帯感の不足となり,うまく社会に適用できない人々が多くなっている.
▼千葉県千葉市美浜区
イオンモール幕張新都心.


文部科学省では,学校教育のひとつとして,近くの事業所などの職場で働くことを通じて,職業や仕事を実際に体験し,働く人々と接したりする学習活動を進めている.

それが,
職場体験だ.

小学校では,街探検や
職場見学,中学校では
職場体験学習,高校では
インターンシップへと,体験活動を進めていて,特に中学校の
職場体験学習を重要視している.


公立中学校における
職場体験学習の実施状況は,9706校中 9569校(98.6%)となっている.

おおむね2日-3日の実施という中学校が多い.

5日の実施校で見ると 9569校中 1315校(13.7%), 6日以上の実施校が 63校で(0.7%)となっている.

都道府県別の5日以上実施率では,滋賀県や兵庫県,富山県がほぼ 100%の実施率であるのに対して,関東圏の群馬県が 37.5%,栃木県 39.3%,東京都 29.5%で,
千葉県においては
1.2% でしかない.

職場体験学習を,各学年ごとにおこなっている中学校もあるが,船橋市のように中学2年の生徒のみを対象としているところも多い.

文部科学省は,「連続した5日間の職場体験」を事例として挙げているものの,5日以上でないといけないとしているわけではない.

重要性を認識しつつも,実施率が上がらないのは,
職業体験学習の受け入れ側の態勢が整備されていないことが,原因の一つとなっている.

そもそも,受け入れ側が,パートやアルバイトばかりといったところもある.


受け入れ先としては,図書館や千葉港湾事務所などの公共施設や,今後成長業界として人材不足が懸念されているデイサービスや老人ホーム,ドラックストアなどが地域貢献活動の一環として手を挙げている.

このような社会状況から,エンターテイメント性を高めた民間の
職業体験テーマパークが事業化している.

その代表的なものが,東京都江東区アーバンドックららぽーと豊洲の
キッザニア東京と千葉県千葉市美浜区イオンモール幕張新都心の
カンドゥーだ.

キッザニア東京では,就学前の3歳から小学生(15歳まで)程度の児童を対象としていて,パイロットや消防士,獣医師,ファッションモデルなど約80職種の職業を楽しみながら模擬体験することができる.
カンドゥーもほぼ同じコンセプトだが,保護者同伴ができるかどうかが大きく異なる.

また,
キッザニアの飛行機は ANA だが,
カンドゥーの飛行機は JAL となっている.


その
カンドゥーで,
クリスマスハンドベルコンサートが2015年12月20日(日)と12月23日(水祝)に開催された.
ハンドベルコンサートは,カンドゥー前エントランスとカンドゥー内シアターで4ステージおこなわれ,
植草学園大学附属高校吹奏楽部が演奏をおこなった...
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