
宮内庁新浜鴨場近くの
千葉県市川市塩浜4丁目に
市川市立塩浜小学校と
市川市立塩浜中学校が隣り合わせにあった.

この小学校と中学校を統合して
小中一貫校となり.2015年4月1日に開校した.

新しい小中一貫校は
市川市立塩浜学園となる.
▼宮内庁新浜鴨場と市川市立塩浜学園.

市川市北部は古くから教育に関心が高く,
私立学校が多い.

私立校は,小中一貫校,中校一貫校,幼小中高一貫校はごく普通だ.

市川市内としては,日出学園,国府台女子学院が小学校を含む
一貫校となっている.

今回開校した
市川市立塩浜学園は私立のような校名だが,公立の
小中一貫校となる.
▼船橋市高瀬の岸壁でおこなわれたチャレンジングSHIRASEのイベントとして,市川市立塩浜学園吹奏楽部が演奏をおこなった.

市川市では初,千葉県内では,鴨川市立長狭学園(2009年),市原市立加茂学園(2013年),成田市立下総みどり学園(2014年)につぐ4番目の
小中一貫校となる.

その他にも,南房総市(2016年),館山市(2017年)でも
小中一貫校の計画がある.

全国では,教育課程の特例を活用して
小中学校連携を進めている学校数は,1000校以上(2012年の文部科学省調査)となっている.


日本の
義務教育は,6歳から15歳までを小学校
6年間,中学校
3年間で区分する
9年間となっている.
小中一貫校の取り組みは,2000年(平成12年)から研究開発学校制度のひとつとして広島県呉市で研究開発学校による
小中一貫教育の取組を開始した(2006年度まで)のが始まりだ.

その後,2004年(平成16年)から構造改革特別区域研究開発学校として東京都品川区が
小中一貫校を開始し,2006年(平成18年)から全ての小中学校で
小中一貫教育をおこなっている.

小中一貫教育といっても,さまざまな学年区分がある.

従来の
6-3年の区切り,
4-3-2年の区切り,
5-4年の区切りなどだ.
市川市立塩浜学園の場合,9学年の区分を前期4年間(基礎期)と中期3年間(充実期),後期2年間(発展期)に分ける
4-3-2制を導入した.

小学5年から
教科担任制となり,中学校の校舎で授業を行う.


だが,
小中一貫教育を導入するのは簡単ではない.

たとえば,小学校と中学校では学区が異なる.

また,教員免許の問題もある.

小学校の教員免許では,中学校の教壇には立てない.

また,中学校の教員免許では,英語の教員免許を所有する者のみ,小学校の外国語活動の担任が可能となるなど制限が多い.

小学校教員免許と中学校教員免許の両方取得していることが望ましい.

3年の実務経験がある中学校教諭であれば12単位で小学校二種免許が取得でき,小学校教諭であれば14単位で中学校二種免許が取得ができる.

だが,小学校教諭が中学校免許を取得するのは敷居が高い.

塩浜小学校と
塩浜中学校の取り組みは,5年前の
小中合同運動会から始まる.

部活の
吹奏楽部も3年前から
小中合同吹奏楽部になっていた.
吹奏楽は少なくても15人以上いないと音に厚みがでない.
少子化の流れの中,小学生も入れないと,
吹奏楽を運営できない時代になってきている...