東京湾の湾奥部に位置する千葉港は,市川市,船橋市,習志野市,千葉市,市原市,袖ヶ浦市と 6 市にまたがる. 海岸線延長約 133km ,港湾区域面積 2万4800haにもなる日本一広い港で,国内第 2 位の港湾貨物量を誇っている. 首都圏エリアとしては,物流施設の約15%が集積し,首都圏最大規模の物流施設集積地となっている.
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千葉港の2012 年の入港船舶数は,5万2803隻(外航 4213 隻,内航 4万8590 隻),貨物取扱量は 1億5204万tで外航船舶が増加傾向にある. 60%が外貿,40%が内貿で,外貿のうち 91%が輸入で占める. 千葉港は特定重要港湾となっていたが,2011 年に国際拠点港湾(全国の18港)に改められている.
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千葉港は,千葉港区(千葉,市原,袖ヶ浦)と葛南港区(市川,船橋,習志野)に大きく 分けられる. 千葉県は,商業港的機能を強化するため,1994年(平成6年)6月に千葉中央ふ頭に公共のコンテナターミナルを開設している. 重量物橋型起重機(大型クレーン)は,1997年(平成9年)3月に増設されて2基体制となり,載貨重量3万t級のコンテナ船の荷役が可能となっている. 東京港や横浜港に比べれば,まだ規模は小さいものの,外貿コンテナ貨物の取り扱いも多くなっている.
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重量物橋型起重機は,ガントリークレーンコンテナクレーンといい,岸壁で貨物船からコンテナなど直接吊り下げて荷降ろしするための巨大なクレーンとなる. 独特な姿から通称キリンとも呼ばれる. 千葉港葛南港区の習志野ふ頭にも2基のガントリークレーン(キリン)が設置された.
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東関東自動車道 谷津船橋インターチェンジ(谷津船橋IC)が2014年9月24日に開通したことと,2017年度に東京外環自動車道と東関東自動車道を結ぶ高谷ジャンクション(高谷JCT)が開通予定であることなどからアクセス向上が見込まれ,葛南港区の物流施設の新設や改築が活発化している. 千葉県習志野市茜浜3丁目にも,メルセデスベンツ日本(MBJ)習志野事業所(日本通運千葉海運支店習志野ロジスティクスセンター)の部品センター(愛知県豊橋市から移転)が2010年9月に完成し12月から稼動開始された. ここは,メンテナンスのトレーニングセンター(神奈川県横浜市から移転)とテクニカルセンター(茨城県日立市から移転)にもなっている.
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日本国内約63 万台のクルマのサービスを行なうための部品(パーツ)を,ドイツ本社倉庫から海運(コンテナ便)または空輸(エアー便)で日本へ輸送し,習志野事業所の倉庫でいったん在庫したあと,日本全国の販売店やメンテナンス工場へ毎日配送している.

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