












.
2009年1月22日,読売新聞夕刊の「漢検儲けすぎ」報道から始まる.
いわゆる漢検事件だ.


大久保昇前理事長および息子の大久保浩前副理事長が,それぞれ社長を務める大久保ファミリー企業4社と総額66億円の不透明な取引をしていた.
大久保親子は,「私利私欲は絶対にしていない」と説明していた.
だが,息子の副理事長は,漢検には直接関係のないカーレースに多額の広告費を出し,イタリア製の高級車やクルーザーを購入(リース),さらに漢検には関係のない海外旅行などに使っていた.


漢研は,学習塾や教育サロンを経営していた大久保昇によって1975年に設立された.
知り合いの教師からの助言から,「英検があるなら漢検があってもいい」と,漢検を発案した.
初年度の漢検受験者は672人だったが,1992年には旧文部省の認定資格となり,財団法人化され,進学や就職に有利とあって人気が高まり,1998年には受験者100万人を突破.
2008年には289万人と急成長した.
漢検の内部留保は約 80億円にまでなっていた.
財団法人は税制で優遇されており,利益を出し過ぎてはいけない.
受験料を下げるなどをして利益を出さないよう調整をしなければならない.


カネの亡者となっていた大久保親子は価格改定に積極的ではなかった.
結局,大久保親子は逮捕され,全ての資産を差し押さえられている.
刑事事件で 2.8億円,
民事事件で 27億円の罪に問われた.
2012年2月29日,京都地方裁判所は大久保親子両名に懲役2年6月の実刑判決を言い渡された.


<関連記事>
(2014年01月22日)教育新時代@受験生応援食品<駅のペットボトル>編(36)
(2013年10月22日)教育新時代@受験生応援食品編(35)
(2013年10月22日)教育新時代@船橋市立湊中学校の改築(34)
(2013年10月22日)教育新時代@船橋市立船橋小学校の改築(33)
(2013年10月15日)教育新時代@船橋小学校の秋のバザー(32)
(2013年09月06日)教育新時代@千葉工業大学の学生確保戦略(31)
(2013年08月13日)災害は防げるのか@船橋市立湊中学校の改築(17)
(2013年08月10日)教育新時代@西武船橋で二足歩行ロボット操縦体験(30)
(2013年03月24日)教育新時代@船橋市立八栄小学校器楽部の定期演奏会(29)
(2013年03月23日)教育新時代@船橋市立塚田小学校吹奏楽部の定期演奏会(28)





















民事事件で 27億円の罪に問われた.



<関連記事>









