認可保育所(認可保育園)に申し込んでも,満員で入れない」という状態が長年続いている. いわゆる待機児童問題のことだ. 申請をしながら,認可保育所にハズレてしまった待機児童数が,全国で 8689人(2013年5月1日時点)となっている. 特に,都市部(埼玉県,千葉県,東京都など)の待機児童数は 6037人で全体の約 69.5% と,大都市部に集中している.
習志野市袖ヶ浦2丁目袖ケ浦西近隣公園. ここには,船溜りがあったが,埋め立てられて大規模公園などになった.
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だが,これは登録児童数から集計した数であり,実際には最初からあきらめて申込みすらおこなっていない潜在待機児童が多数いる. 厚生労働省調査では,3人に2人は入れないという状態で,全国で 80万人以上いると推定されている. 民間会社推定では,300万人以上ともいわれている.
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そのような状況の中,千葉県習志野市袖ケ浦2丁目習志野市立袖ヶ浦保育所を建てかえている. 建てかえとなった直接的な理由は,袖ケ浦保育所の2階建て棟の耐震化指標が Is値 0.38 (習志野市の基準では,0.8以上ないといけない)であったことによる. 袖ケ浦地区は,東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の液状化現象で大きな被害が出た地区でもある. また,1969年(44年前)に造られた袖ケ浦保育所は,遊具施設や温水シャワーなどの施設の老朽化がかなり進んでいた.
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新しい施設は,習志野市が進めている習志野市立袖ヶ浦こども園になる. こども園とは,今までの保育園幼稚園を一体化し,就学前の子どもに保育と教育サービスを1つの施設で提供するものだ. これにより,乳児と幼児が同じ施設に通うことができ,特に兄弟がいる家庭には利点が多い. だが,袖ヶ浦保育所が単純に(仮称)袖ヶ浦こども園に置き換わるわけではない.
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保育園幼稚園を一体化するにあたり,西側に 200m ほど離れた場所にある袖ケ浦西幼稚園,東側に 500m ほど離れた袖ケ浦東幼稚園と統合する. さらに,東側に 300m ほど離れた袖ケ浦第2保育所も統合する.
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習志野市では,7つの中学区にひとつずつ大規模こども園を造り幼稚園保育所を統合するとしている. 習志野市は限られた財政の中,施設を統合することにより,施設の数を減らす目的がある. 習志野市立こども園は,習志野市としては,3カ所目となる.
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横浜市や船橋市が,民間の資金を使って認定保育園の数を増やしているのとは,違った施策となっている. 習志野市の施設の統廃合方式(こども園方式)が裏目に出て,大変なことになっている..
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2014年1月には習志野市に引き渡される予定だったが,2013年12月時点で,まだコンクリートを流し込んでいたのだ. 地元からも,「ほんとうに4月に開園できるのか」といった疑問の声が出ていた. 保育園幼稚園の建て替えは,公民館の建て替えとはわけが違う. 小学校への入学を考えると,4月開園がもっとも適切なタイミングだ.
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千葉県習志野市実籾5丁目に本社を置く(株)杉山建設工業は,ようやく「2014年3月末に施設が完成できない」(2013年12月16日付け)と認めた. 習志野市は,しかたがなく新園舎の使用開始予定を2014年4月から2014年9月に半年遅らせることとした.
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補助金などもあり,習志野市立こども園を予定通り開園しないと,いろいろと問題が大きくなる. 苦肉の策として,2014年4月から現在の袖ケ浦西幼稚園の園舎を使用する形で暫定的に開園とした. あわせて,4歳児,5歳児の長時間児,短時間児の合同保育は実施する. 1歳児から3歳児保育も袖ケ浦西幼稚園で継続. ただし,0歳児保育は新園舎完成まで秋津保育所菊田第二保育所,谷津保育所に分散して実施することとした. だが,計画していた一時保育は新園舎完成まで実現できない. これらの緊急対策により,習志野市は数千万円の費用が余計にかかると思われるが,この費用を建設業者に負担してしてもらうか市税で処理することになる.
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