2011年3月11日(金)14:46 に発生した東北地方太平洋沖地震により,福島第1原発は大きなダメージを受けた. 「ただちに影響がない」と原子力安全保安院(保安院)が説明する会場のテレビには,福島第1原発の大爆発映像が生中継されていた. 原子炉を維持するための全ての電源を失い暴走し,つぎつぎに大爆発をおこしたのだった.
千葉県千葉市美浜区から習志野市にかけて設置されているJR東日本京葉車両センター.
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その東北地方太平洋沖地震から2014年3月11日で3年となる. 史上最悪の原子力発電所の事故を教訓に,再生可能エネルギーが増えている.
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再生可能エネルギーとは,石炭や石油などの化石燃料や原子力などいずれ資源が枯渇するエネルギー以外の,太陽光や太陽熱,水力,風力,バイオマス,地熱など,自然からたえず得られるクリーンなエネルギーをいう.
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当初,各電力会社は,原子力発電所が稼働しなければ,電力を大量に消費する真夏や真冬に大停電がおきると説明していたが,54基の原子力発電所が停止していても,一度も大停電はおきていない.
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2012年7月から始めた固定価格買い取り制度の後押しもあり,2013年11月までに新たに稼働した太陽光や風力などの発電設備容量は645万3000kwになった.
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国内の大型原発の 6基分にもなる. その内訳は,太陽光が625万8000kw,風力が7万2000km,バイオマス発電が11万8000kwと,ほとんどが太陽光発電となっている.
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国が認定した設備容量は 2796万9000kw に達し,認定設備全てが稼働できれば大型原発 26基分にもなる. JR東日本も,大規模太陽光発電設備を積極的に導入し初めている...
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そのひとつが,京葉車両センター構内の遊休地を利用して太陽光パネルの設置をはじめている. 太陽光パネルの総面積は 6600m2, 太陽光発電定格出力が 1050kw/y となる.
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1日あたりにすると約 2700kw となるが,これはJR山手線 E231系 1編成が約4周走行する消費電力量に相当する.
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太陽光パネルで発電した電気は,京葉車両センター構内の事務所や車庫などで使用し,余った電気はJR東日本の変電所へ送って鉄道運行に使用する.
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