近年,喫煙者(スモーカー)の肩身は,ますます狭まるばかりだ. 先進国のなかで最も遅れているといわれている日本のタバコ規制だが,徐じょに規制が厳しくなっている. ダバコの喫煙は、ガンの原因以外にも,循環器疾患,呼吸器疾患,消化器疾患,歯周病, 胎児の成長障害など,さまざまな健康障害の原因になっている. また,喫煙者以外の受動喫煙も,健康障害を引き起こすことが医学的に証明されている.
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船橋市においても,1994年1月JR船橋駅構内で歩きタバコをしていた男性のタバコの火が,幼女のまぶたにあたり救急車で運ばれるという事件起き,それらの事件がきっかけとなって,路上喫煙およびポイ捨て防止条例が2004年10月から施行されている. JR船橋駅JR西船橋駅周辺を重点区域に指定し,路上喫煙またはポイ捨てをすると 2000円の過料徴収(制裁)される.
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そのような流れのなか,東武野田線新船橋駅前のイオンモール船橋(船橋市山手1丁目)の野外喫煙所が2014年12月1日で完全廃止となった. 船橋市路上喫煙およびポイ捨て防止条例では,野外喫煙所の規制まで要求しているわけではないのだが,どうして廃止をしたのだろうか...
神奈川県が2010年4月から施行した,受動喫煙防止条例(禁煙条例)が影響していると考えられる.
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日本国内で,もっとも厳しいタバコ規制とされているのが,神奈川県の受動喫煙防止条例だが,公共的施設でのタバコの喫煙を厳しく規制している. 施設の性質によって,第1種施設(病院,学校,劇場,官公庁など)と第2種施設(飲食店,ホテル,旅館,カラオケボックスなど)に区分している.
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第1種施設は原則禁煙(ただし,喫煙所の設置は可能),第2種施設は禁煙または分煙し,努力義務としている. ショッピングセンターやスーパーマーケットなどは,第1種施設に分類される. 喫煙禁止区域には,吸い殻いれや灰皿などの設備を設置しないことを要求している. イオンモール船橋も,「神奈川県の基準に合わせた」というところなのだろう. 今後は,店内の空気洗浄器付き喫煙所のみとなる.
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セブン&アイHDにおいても,路上喫煙禁止条例施行地区においては,原則店頭灰皿の撤去を進めている.

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