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実は中国の国策で,日本の観光客が多くなっているのだ.


それは,中国北京でアジア太平洋経済協力会議(APEC/エイペック)が開かれるからだ.


中国の経済は急速に発展し,中国の国内総生産(GDP)は日本を抜き米国に次ぐ世界第2位となった.
中国は経済大国へと成長したものの,公害対策は遅れ大気汚染が深刻化している.
特に,微小粒子状物質(PM2.5)などにより,気管支ぜんそく患者は2000万人以上ともいわれている. .


大気汚染は中国国内のみならず,韓国や日本に流れ,北半球全域に流れている.
この微小粒子が雨の核となり,異常な巨大嵐や大量降雨,大寒波などの重大な気候変動の原因になっているとする研究論文も出ている.


中国の大気汚損が,主催国であるAPECで批判されるのは避けたい.
そこで,重工業の工場が多くある河北省内の2386社の生産を完全停止,1900社に減産させた.


さらに11月3日-12日まで,北京市内に進入可能な自動車のナンバーを制限した.
また,11月7-12日,北京市内の政府機関や団体,学校などを6連休にした.


APEC関連会議は100以上にもなる.
主要なものでは, 2014年10月22日の第21回北京APEC財務大臣会合,2014年11月5日-6日の高級事務レベルの会合(CSOM), 11月7日-8日の第22回北京APEC閣僚会議,11月10日-11日の第22回北京APEC首脳会議(雁棲湖)などだ.


結果,北京には久しぶりに青空が戻った.
市民らはひにくを込めてエイペックブルー(APEC Blue)とよんでいる.
大型連休となる10月の国慶節に続く大型連休にともない,この長期休暇を使って,日本への旅行にきているのだ.




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(2013年10月30日)今どきの中国のプリクラ


































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